2012年6月1日金曜日

美容師にもとめられる技術

とりあえずこのページは技術や考え方について書いていこうと思うのですが、よく脱線するのでごめんなさい。
美容師になって早30年になります。最初に入った店は、バリバリの技術志向のお店で、『すねいく』というお店でした。
当時まず習ったのは、カットとは?という命題でした。ヴィダルサッスーンのカット技術を踏襲した、ブラントカットで左右5ミリの誤差もゆるさないものでしたね。
その後、紆余曲折を得て、たどり着いた答えは、美容師にとって一番大事な技術は『相手が想像している形(ヘアースタイル)を正確に自分の頭に再現させること
だと考えるようになりました。相手の思うヘアースタイルがきちんと再現できることは、技術やセンス以前の問題だからです。それがきちんと頭に浮かばなければ、似合うとか似合わないというアドバイスもまったく意味がありません。どんなに真っ直ぐ切れても、どんなにパーマがきれいに巻けても、それは、優れた道具を手に入れたという意味でしかありません。優れた感応力こそ、いい美容師として必要な技術だと思います。

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